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こんにちは、ツツミです。
今回はコロナの治療費についてお話します。
2025年2月末、睡眠時無呼吸症候群の定期検診の日に体調が優れず、病院で事情を話して検温をしたら38.4度の高熱であることが判明。
インフルエンザを疑われ検査を受けた結果、予想の斜め上をいくコロナ感染と診断されました。
薬をもらい、感染防止のためお会計は後日することとなり帰宅。体調は3日ほどで回復しました。
診察日からおよそ2週間後。費用の請求書が届いたので確認したところ、飛び込んできたのは約32,000円という予想外の高額請求。他の診察や処方も一緒に受けたとはいえ青ざめました。
- 何がそんなに高いの?
- もしかして、コロナ治療は保険適用外だった?
- そんなに高くなるなんて言わなかったじゃん!
後日、不安と憤りを抱えて病院を訪れ費用の説明を受けた後、私に残ったのは「しっかり確認すればよかった」という後悔でした。
というわけで今回は、あなたが私と同じ後悔をしないように、コロナ治療費が高額になった原因と受けた治療が適切だったかについて、わかりやすく紹介します。
治療を受けてせっかく回復したのに請求額を見て目を回さないよう、ぜひ最後までご覧ください。
注意とお断り
本記事で紹介している費用は、筆者が実際に支払った費用です。
費用はお住まいの地域や病院、保険割合などによって変わりますので、正確な費用を知りたい場合は直接医療機関にお問い合わせください。
コロナ治療費が高額になる原因とは?

結論から言うと、コロナ治療費が高額になる原因は「コロナ治療薬」です。
ここではコロナ治療薬がどのくらい高いのか、病院で診察や治療を受けた際に渡される診療明細書をもとに検証します。
今回、私が受け取った診療明細書がこちらです。

診療明細書には受けた医療行為の内容と行為に応じた点数が記載されており、患者が支払う費用は以下の式で求めます。
治療費(円)=点数×10×回数×自己負担割合
赤枠で囲った2つの部分がコロナ治療のために受けた医療行為です。上が薬代で下が検査代。それぞれ詳しく見ていきます。
なお、勤務先の健康保険に加入している私の自己負担割合は3割です。
検査代
検査の項目名と内容、費用を表にまとめましたのでご覧ください。
項目名 | 検査の内容 | 検査費用 |
SARS-CoV-2・インフルエンザウイルス抗原同時検出定性 | コロナ抗原検査とインフルエンザ検査の両方を一度に行う検査 | 225×10×30%=675円 |
免疫学的検査判断料 | 検査結果からコロナやインフルエンザに感染しているかを判定する | 144×10×30%=432円 |
鼻腔・咽頭拭い液採取 | 検査に必要な体液を採取する | 25×10×30%=75円 |
検査合計 | 1,182円 |
医療機関で検査を受けて1,000円少々の負担で済むのであれば安いでしょう。
自分で調べて正しく検査できているのか不安を感じずに済む点も患者にとってはメリットになります。
薬代
コロナ治療のための薬は2つ処方されました。内容と費用は以下の通りです
薬剤名 | 薬の効果・用量 | 薬代 |
ラゲブリオ | 新型コロナ感染治療薬 | 1,732×10×5×30%=25,980円 |
カロナール錠200 | 解熱剤 | 1×10×5×30%=15円 |
薬代合計 | 25,995円 |

検査は回数が1なのに、何で薬は回数が5なの?
薬の点数は1日分のもので回数は処方された日数に相当します。今回、私は5日分の薬を処方されているので明細書のような記載になります。

なるほど。って何よこの薬!5日分で26,000円!?

目ん玉飛び出るとはまさにこのことだよね。
検査代と薬代を計算した結果、高額費用の原因は治療薬「ラゲブリオ」であることがわかりました。
コロナかも?病院での検査や治療薬は必要か?


こんなバカ高い薬、あんた本当に必要だったの?
コロナの可能性がある体調不良になった場合、検査や薬は必要か?
この質問に、私は自身の体験から以下のように答えます。

検査はするべき。薬は人による。
検査はするべきとした理由は以下の3つです。
検査をするべき3つの理由
- 費用が市販の検査キットと大差ない
- 精度が高い「鼻咽頭部採取法」で検査してもらえる
- 検査にかかる時間が30分程度と短い

「鼻咽頭部採取法」ってどんなやつ?

鼻の奥をグリグリされて涙出るやつ。
病院に頼めば自分でやるのと変わらない費用で正確かつサクッと検査してもらえます。
他人にうつす可能性を下げるためにも、不安を感じたら検査することをおすすめします。
一方、薬は人によるとした理由は以下の2つです。
薬の必要性は人による2つの理由
- 薬代が高い
- 薬のおかげで治ったのかが正確に判断できない
コロナ治療薬はとにかく高いです。保険適用外と思ったほどに高いです。
病院のホームページをいくつか調べたところ、治療薬には今回私が処方されたラゲブリオを含めて3種類あります。
それぞれの特徴と費用の目安を以下にまとめました。
パキロビッド
- 重症化リスクがある人向け
- 最も医学的根拠がある薬
- 妊娠中も服用できる
- 飲み合わせの悪い薬が多い
- 費用の目安は30,000円(3割負担の場合)
ラゲブリオ
- 重症化リスクがある人向け
- 飲み合わせが悪い薬がなく、病院が最も処方しやすい
- 費用の目安は28,500円(3割負担の場合)
ゾコーバ
- 重症化リスクがない人向け
- コロナ治療薬の中で最も安価
- 飲み合わせの悪い薬がある
- 妊娠中には服用できない
- 費用の目安は15,800円(3割負担の場合)
いずれも決して安くはありません。医師に相談すれば「飲んだ方がいい」と言うに決まっていますので、薬を服用するかは自分の状態から自分で決める必要があります。
個人的な意見ですが、下記にあてはまる人は薬の服用を検討した方がよいでしょう。
- 高齢者
- 持病があり、重症化や合併症のリスクがある人
- 後遺症を残したくない人
逆に若い人や持病がない人は無理に服用する必要はないと感じました。
実は私が体調を崩す前日から、妻が高熱と身体中の痛みを訴えていました。
市販の風邪薬を飲んで安静にした結果、3日ほどで回復しました。
病院に行っていないので原因はわかりませんが状況的にコロナの可能性は十分。私は妻からうつされたと考えても違和感はありません。
となると、こんな疑問が出てきます。

私も妻のようにしていればよかったのかな?
私がコロナに感染するのは2回目です。
初めての感染は今より危険性が全然高い時期。
薬は出回っておらず数日間寝込むしかありませんでしたが完治はしました。後遺症もありません。
そんな特に持病もない私が、当時より危険性が低い今のコロナに感染したところで高額な治療薬が必要だったのでしょうか。

正直、判断を誤ったかもと今でも思います。
コロナの症状である発熱と身体の痛みには解熱剤である程度対応できます。
重症化リスクが低いなら、コロナと判明してもつらい症状を安い薬で抑え、安静にして様子を見るのも選択肢の1つです。
まとめ|コロナの治療費は薬代で激変!服用は自分の状態に応じて検討しよう!

過去に2度コロナに感染し、今の方が症状も軽く完治までの時間も短かった経験から、コロナに感染したときの危険性は以前より下がっているといえます。
病院で処方される治療薬は重症化リスクが高い人向けで価格がとても高いです。
重症化リスクが低い人には不要な可能性もあるため、私のように後悔しないためにも処方を受けるかは慎重に判断しましょう。
高齢者や持病がある人が家族にいる場合は、突然の出費に慌てないよう普段から家計管理を進めておくことをおすすめします。
自分の状況に応じた最適な手段を取れるよう、日頃から少しずつ準備をしておきましょう。